
タバコはハゲる原因になる!!
なんて聞いたことがありませんか? 僕は昔聞いたことがあります。
その時の情報源は曖昧ですが、恐らくテレビやインターネットだったような気がします。
当時はタバコを吸っていたんですが、まだ若かったですし聞こえない振りをしていました。
では実際にこの「タバコとハゲ(薄毛)」というのは関係性があるのでしょうか? とても気になりますよね。
タバコを吸うとハゲるは本当
結論から言いましょう。
タバコとハゲ(薄毛)には関係性があります!
……喫煙者のみなさんには大変残念なお知らせになってしまいました。
薄毛を気にする一人の男としてはとても心苦しいです。
納得できない人もいるでしょう、信じたくない気持ちはよく分かります。しかしこれは紛れもない事実なんです。
そのことを証明している、タバコがハゲる原因となってしまう7つの影響について見ていきましょう。
1.ニコチンによる頭皮への血流不足

タバコには「ニコチン」と呼ばれる有害物質が含まれています。
ニコチンについて詳しくは知らなくても、さすがに名前は聞いたことがあるはずです。
このニコチンには「血管を収縮させる」という作用があります。もう少し簡単に言いかえると「血管が狭くなって血液の流れが悪くなる」ということです。
そしてこの血流不足というのは頭皮においても同じです。
髪の毛を生やしたり元気な髪を保つためには、
- 酸素
- 血液
- その他の栄養素
というものが必要不可欠になります。
しかしニコチンのせいで、その十分な血液が頭皮に行き渡らなくなってしまうというわけです。
これがタバコでハゲる一つ目の理由です。
2.一酸化炭素による酸素不足
タバコに含まれる有害物質として代表的なのが先ほど挙げたニコチンやタールです。
そしてもう一つ「一酸化炭素」も良く知られている有害物質です。とはいえニコチンやタールに比べると知らない人も多いかもしれません。
実はこの一酸化炭素もハゲに関係しています。
血液中のヘモグロビンは酸素と結びついて全身に酸素を運ぶ役割をしていますが、一酸化炭素は酸素に比べて200倍以上もヘモグロビンと結びつきやすい性質を持っています。
このため一酸化炭素があるとヘモグロビンは酸素と結びつくことができず、血液の酸素運搬能力が低下してしまい、酸素不足に陥ります。
厚生労働省「e-ヘルスネット」より
少し分かりにくいでしょうか?
つまりタバコの煙に含まれる一酸化炭素のせいで、喫煙者は「慢性的に酸素不足」な状態だと言えるんです。
先ほども紹介したように髪には「酸素・血液・その他の栄養素」がとても重要です。
この事からニコチンによる血流不足だけでなく、一酸化炭素による酸素不足もハゲを引き起こす原因の一つだということが分かります。
3.タバコを吸うことによる男性ホルモンの増加
AGA(男性型脱毛症)の原因の一つとして男性ホルモンの影響が有ります。
その男性ホルモンの正体はジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるテストステロンが形を変えたものです。
このDHTは髪の成長を邪魔するだけでなく、脱毛のサイクルを早めてしまいます。
そして実は「喫煙者は非喫煙者に比べてDHTの数値が高い」というのがアメリカの研究結果として報告されています。
ヘアサイクルを乱す原因となる男性ホルモンが喫煙によって増える可能性がある……というのは恐ろしいことだと思いませんか。
4.ビタミンCの大量消費

タバコによってビタミンCが大量に消費されるというのは聞いたことがありますよね。
だからタバコを吸うと「風邪をひきやすい」「肌が荒れる」なんてこともよく言われています。そしてこのビタミンCの大量消費は薄毛にも悪影響を与えてしまうんです。
ビタミンCの働きの一つに「ビタミンEの働きを助ける」というものがあります。
ビタミンEには血管を広げて血液の流れを良くするという働きがあるんですが、何度も言うように血流不足はハゲの天敵です。
- タバコによってビタミンCをたくさん消費する
- ビタミンCが不足してビタミンEの働きが低下する
- 血流が不足してしまう
- 頭皮に十分な血液が行き渡らない
このような流れを引き起こしてしまうんですね。
というわけで、「喫煙によるビタミンCの大量消費」というのもハゲの原因の一つになる事がわかります。
5.タバコによるストレス
ストレスとハゲの関係性は大です。
イライラすることで「交感神経」と呼ばれる活動的な神経が優位になります。この交感神経自体が悪者というわけではないんですが、この状態になると血管が収縮します。
ストレスが多いと交感神経が優位になり過ぎて、慢性的に血液の流れが悪い状態を作り出してしまうんですね。
と言いたい人もいるでしょう。
しかしタバコを吸う事で得られるリラックス効果というのは、残念ながらまやかしです。
このリラックス出来ているような感覚をもたらすのはご存じ「ニコチン」です。
確かにタバコを吸った瞬間というのはニコチンによって「ドーパミン」と呼ばれる快楽物質が脳から放出されます。
しかしこのニコチンのせいで、タバコを吸っていない状態の時には多大なストレスを受けてしまっているんです。
一時の解放感を得るために自ら通常時のストレスを増やしているわけですね。これではハッキリ言って割に合いません。
さらに喫煙後には「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモンが増加することが知られています。
喫煙者は「タバコ=ストレス解消」と錯覚しがちです。僕自身そうでした。
ですがタバコというのは完全にストレスの原因だと言えます。
そしてストレスによって血流が阻害され、頭皮にも悪い影響を与えるということは覚えておきましょう。
6.肝臓へも負担が掛かる

タバコは肝臓へ負担をかけます。
肝臓には色々な働きがありますが、その一つに有害物質の代謝というものがあります。デトックスと言った方が分かりやすいかもしれません。
タバコによって血液の中に取り込まれた有害物質をキレイにするために、喫煙者の肝臓は日々忙しく働くことになるんですね。
しかし肝臓は髪に関係する大切な物質も生み出しています。
その一つにIGF-1(インシュリン様成長因子1)と呼ばれるものがあります。
このIGF-1とは細胞の成長や修復に関係するホルモンです。当然髪の毛の成長や修復にも関係します。
さらに髪の毛の大切な栄養である血漿タンパク質も肝臓で作られています。
これらの物質を作り出して、強い髪の毛をしっかりと育てるためには「肝臓を十分にはたらかせてあげる環境」が必要ですよね?
だからタバコのせいで大切な肝臓の働きが衰えるという事は、ハゲる理由の一つになってしまうんです。
7.タバコによる健康意識の低下
タバコを吸うことによって健康意識は低下しやすい傾向にあります。
健康に関わるシーンにおいて、
という気持ちを抱いたことはないでしょうか。
食事の時などを思い返すと僕は心当たりがあります。
- たまには体に良いものを食べようかな?と思った時
- 反対に少し脂っこすぎるかな、流石にやめといた方が……と考えた時
こういったシーンで「でもどうせタバコ吸ってるしな」という気持ちが悪い方向に作用していたように感じます。
またタバコというのはお酒やギャンブルとの結びつきが強いです。
お酒は先ほども紹介した大切な肝臓の負担を増やしますし、ギャンブルはストレスや夜更かしの原因にもなります。
このように間接的な面においても、タバコはハゲに繋がる要素となっているかもしれません。
まとめ

タバコでハゲる理由について見ていきました。
- ニコチンによる血流不足
- 一酸化炭素による酸素不足
- 男性ホルモンの増加
- ビタミンCの消費
- ストレス
- 肝臓への負担
- 健康意識の低下
この7つの理由から、
「タバコは薄毛に良くない・ハゲる原因になる!」としっかり断言できます。
特に男性の場合は、年齢と共に薄毛に悩む機会というのが多くなります。手遅れな状態になってから、
なんて後悔しても時すでに遅しです。
もちろんハゲには遺伝的な要因などもありますが、タバコが薄毛の進行に影響を与えているのは間違いありません。
大切な髪の毛を守るため、男性諸君には一刻も早く禁煙を開始することをおすすめします。
バシッと禁煙を成功させるためのバイブルとしてまとめた記事がこちらです。ぜひ禁煙を始める際には参考にしてみてください。
