
そんなニートに憧れるあなたへ。
個人的にはニートをやってみることに価値ってあると思います。
ただしニートには「良い点・悪い点」が存在するので、後悔しないためにはしっかりと予習しておくことが必須です。
この記事を書いている僕は複数回(1年越えも有り)のニート経験を持つので、色々と参考にしてもらえれば幸いです。
ニートを経験する価値はある!
冒頭でも書いたように、ニートを経験してみる価値って有ると思います。
毎日仕事を淡々と繰り返す日常では「気づけないこと・考えられないこと」ってありますからね。
一度立ち止まることで見える景色って絶対に存在します。
冒頭で書いたように僕は複数回のニート経験を持ちます。もちろん良いこと・悪いことはありましたが、今振り返ってニートを経験したことについての後悔はしていません。
「あの頃の自分には必要だったことなんだろうな、良い経験だったな」
そう感じているからです。
だからあなたが本気でニートになりたいのなら、真剣に検討してみる価値はあると思います。
ただし学生にはおすすめしない
これはあくまで個人的な意見ですが、学生にはおすすめしません。
という人ですね。
今は気づけないでしょうが歳を重ねるほど、「学校で学べることの有り難さ」に気づきます。
学校って正しい知識を持ったスペシャリストが、丁寧に教えてくれるわけです。でも大人になるとそんなチャンスは少なくなります。
学校で習った事はムダに思えても、後になって「やっておいて良かった・もっとやっておけば良かった」と必ず思うはずです。
僕は現在31歳ですが、キッズの頃の自分にメッセージを伝えられるとしたら「絶対に将来のためになるから頑張って勉強しな。できれば大学を目指しなさい」と伝えます。
学歴に関してもそうですね。
まだまだ日本の社会は学歴のアドバンテージが大きいです。学歴は有るに越したことはありません。
だからニートになりたいという学生には、出来れば学校は続ける方向で考えて欲しいです。
どうしてもやりたい事や進みたい道があるならもちろん別ですけどね。
ニートが辿る4つのルート

というわけで、ここからは社会人に向けてメッセージを発信していきます。
まず「ニートが辿るルート」についてです。基本的にニートを経験した人って4つのルートを辿ることになります。
- 親のすねかじりで破綻する最悪ルート
- 貯金が尽きる or 不安になって仕方なく再就職ルート
- しっかりリフレッシュして再就職ルート
- 新しい道をみつけて自分で仕事を始めるルート
もちろん3か4のルートを歩みたいですよね?
でも現実的には2の「仕方なく再就職ルート」が圧倒的に多いです。そしてその次は1の「すねかじりルート」でしょう。
こうなる原因としては、やはりニートに対する予習不足だと言えます。
僕はニートを経験したこと自体は後悔していません。でも不本意ながら予習不足のせいで「2のルート」をたどったことは有ります。
その他に色々なトラブルも経験しました。
だから「もっとうまくやれた・考えが甘かった」という反省はあるんですね。
ニートになろうか悩んでいる人にはそうならないために、しっかりとこの記事を通して大切なことを予習して欲しいんです。
ニートになって良かったこと(メリット)
というわけでニートになる事による「リアルなメリット・デメリット」について、僕の実体験も踏まえて紹介していきます。
では先に得られるもの(メリット)からどうぞ。
1.遊び倒してリフレッシュできる
ニートになる一つ目のメリットは「遊び倒してリフレッシュできること」です。
ニートになりたいと思う人が、まず仕事をやめてやりたい事ってこれかもしれませんねw
でもずっと仕事ばかりでストレスが溜まっているなら当然のことだと思います。実際、僕もニートになってから遊び倒した期間がありました。
- 毎日のように飲みに行く
- 好きなだけパチンコやスロットを打つ
- 見たかったドラマやアニメを一気見する
- 毎日夜更かしをして朝遅く起きる
- ゲームにどハマりしてみる
この頃は毎日夢のようでしたね。
学生の頃の夏休みと同じ。いや宿題や部活などが無いことを考えるとそれ以上の開放感でした。
街中で仕事している人を見かけては、「かわいそうに、ああそれに比べて僕は今日も好きなことが出来るんだ」と幸せを噛み締めていた記憶があります。
あの頃は間違いなく人生で一番遊んだ期間でした。
2.遊び続けることの辛さに気づける
たった今遊び倒せるというメリットを紹介しました。
でもネタバラシをしてしまうと、実はただ遊ぶだけの毎日って退屈です。
初めの内は楽しいかもしれませんが、だんだんとその楽しさは薄れていきます。なぜかというとメリハリがないからですね。
だけどこの事も、実際にニートを経験してみないと分かりません。
もちろんなんとなくは頭では分かっているはずです。でも経験してないとリアルじゃないんですよね。
だから仕事をしながらもずっと頭のどこかで、
という考えが消えません。
- メリハリがないとつまらないと実際に経験して気づいた人
- 頭の片隅に「毎日遊び倒せたら……」という憧れがある人
この二人を比べると、実際に経験した人の方がやっぱり強いと思います。
身をもって体験したことによって幻想は無くなっているので、腹を括って仕事とプライベートを充実させられるはずです。
だからこの「遊び続けることの辛さを身をもって体験できる」というのは、将来に役立つメリットの一つだと思います。
3.職場のストレスがなくなる
当たり前ですが、ニートになれば職場のストレスから解放されます。
- 上司に怒られる
- ウマの合わない同僚に話を合わせる
- 言いがかりに近いクレームをつけられる
- 毎朝早く起きて人の多い電車に乗る
こういった仕事に関するストレスとはおさらばです。
退職を伝えた時に「とりあえずこのストレスが無くなるんだ……」と思うとすごく解放された気分だったのを覚えています。
4.しっかりと考える時間が作れる

個人的にニートをする一番の価値はここだと思います。
普通に生きていると、「将来について・人生について本気で考える機会」がそもそも少なすぎると思うんですよね。
- なんとなく就職はしたくない、でも大学に行くお金も頭もない
- 少しだけ興味のある専門学校へ
- その後も消去法でなんとなく勤め先を選ぶ
恥ずかしながら、僕は若い頃の進路の決め方ってこんな感じでした。
でも意外とこんな風に、「しっかりと考えられてない人」は多いんじゃないでしょうか? そもそも進路を決める当時って、まだ若くて人生経験も少ないですし。
だから真剣には考えてはいたかもしれませんが、普通は大層な答えなんて出せませんよね。
しかし年齢を重ねて人生経験を積んでいくと、今度は考える十分な時間や心の余裕が無くなります。
仕事に追われて毎日をこなすことで精一杯です。ちょっと空いた時間だって、リフレッシュや友人との付き合いでいっぱいいっぱいでしょう。
だけど一度きりの自分だけの人生です。
一度立ち止まって、「仕事のこと・これからやりたいこと」。大人になったタイミングでしっかりと考えるのは必要だと思いませんか?
だからこの「考える時間が作れる」というのは、ニートをする一番大きなメリットだと僕は感じます。
ニートになりたいなら知るべき「デメリットと解消法」
続いてはニートになりたいなら特に知っておくべき、デメリットとその解消法についてです。
先に言っておきますが、デメリットは多いし深刻な問題も含みます。
僕は冒頭で「ニートをする価値は有る」と伝えました。しかしニートになるならこのデメリットを解消する工夫や、受け止める覚悟が必要になるんです。
その準備をしないでニートになると必ず後悔します。
思い切ってニートになる決断をする前に、必ず読んで参考にしてほしいと思います。
1.友人・知人と会いづらい

ニートになると、だんだん友人や知人と会いづらくなります。
引け目を感じるというのもありますし、色々と説明するのもめんどくさいからです。
こちらの事情をよく知るような、すごく仲の良い友人とはあまり関係なく会えるんですけどね。
こんな感じで次第に人との付き合いに消極的になります。
「同窓会」なんてもってのほかですし、「合コン」や「異性の紹介」などからも距離を取るようになりましたね。
だから友好関係が広い人やアクティブな人からすると、この点はストレスになると思います。
二十歳そこらの若さなら、まだそんなには気にならないかもしれませんが。
人付き合い対策
この解消法はハッキリ言って難しいですね。
ニートでいる事で、「そういう目で見られる・イジられる」というのは避けて通れない問題です。
- 何か言われても気にしない鋼の心を持つ
- ニート期間中には、あまり親しくない人とは交流を避ける
このどちらかしかないのかな? と。
「嘘をつく」という手段もあるんですが、バレると悲惨なことになるのでおすすめできません。自己嫌悪もすごいですし。
この交友関係の問題に関しては、解決策を見つけるというより「受け止めなければいけない問題」になりますね。
2.お金がない

お金については一番気にしておくべきポイントだと思います。
当たり前ですがニートになると基本的には収入がないわけです。これはすごく深刻な問題だといえます。
失業保険を申し込もうと思ってる人もいるかもしれませんが、貰える日数は大体の場合90日程度でしょう。額も決して多いわけではありません。
しかもなんだかんだニートになってすぐって、今までの反動でついお金を使いがちです。急には生活水準を下げるのは難しいです。
収入がなくても、
- 食費
- 家賃
- 遊ぶお金・付き合いのお金
- スマホ代
- 税金
このあたりは必要なわけですからね。
とにかくかなりの勢いでお金は減っていきます。油断してるとあっという間ですよ。
実際に僕は考えが甘くて失敗したことがありました。そのせいで親にお金を借りた経験もあります、家賃を延滞したことも。
とんでもなく悲惨な状況になる事もあり得るので、この収入がないというのは避けては通れない問題でしょう。
お金の対策
まずニートをするのに必要な金額をしっかりと把握しておきましょう。
あらかじめニート期間を決めてそのうえで、どれくらいお金が必要なのか具体的に計算しておきたいですね。
失業保険についても貰える額を計算する事が可能なので、先に把握しておくと良いと思います。
「必要なお金+ある程度の余裕分」は最低でも確保してからニートになりましょう。
そしてもう一つは「ニートをしながらもお金を稼ぐ」という事です。
というのはハードルが高いですが(不可能ではない)、お小遣い程度に稼ぐ事は十分可能です。
「ニートを続ける・早めに再就職する」どちらにしろ、お金は多いに越したことはありませんからね。
ニートでも稼ぐ方法については、別記事で具体的に紹介しています。
副業的に稼げる方法もあるので、ニートになる前から練習&お小遣い稼ぎにチャレンジすることをおすすめします。

3.親が心配する

子供がニートになるなら、やっぱり親は心配しますよね。
だから一人暮らしの場合だと、わざわざ報告しない人も多いんじゃないでしょうか?
僕も一人暮らしニートだった時期がありましたが、もちろん報告したりはしませんでした。再就職してから事後報告という感じですね。
でも実家暮らしだと隠すことは困難です(たまに隠してる猛者ニートもいますけど)。
親の立場になって考えると分かりますが、
- とても辛いことがあったのか?
- 将来的にはどうするのか?
- お金はあるのか?
こんな感じで心配するのは当然だと思います。
そして親のタイプによっては揉めるケースも出てくるんじゃないでしょうか。
親対策
「実家に住んでいる or 実家に戻る」という人の場合は対策が必須です。
まず一度親御さんとしっかり話すことをおすすめします。ある程度納得させられる条件を提示できれば揉めることも少ないはずです。
- お金の心配はない
- ある程度ニートをする期間を伝える
- 次の就職先の目星をつけておく
この3つは大前提として必要になるかと思います。
それに加えて、あなたが「ニートをする理由」というのも必要です。転職するだけならニートになる必要はありませんからね。
僕が実家でニートになった時には、どうしても取りたい資格があるという手を使いました。
というか当時は本当に取りたい資格があって、実際にその資格をとれたんですが。
という人の場合は、
「失業手当を使えるし少しだけリフレッシュしたい!」と素直に伝えるのが一番かもしれませんね。
4.カードが作れない

ニートになって「カードが作れない」というのは地味に困るポイントです。
特に若い人の中には、クレジットーカードをまだ持っていない人も多いんじゃないでしょうか?
最近だと「通販」や、「インターネットサービスを利用する時」にクレジットカードが必須なケースも多いです。
僕も何度かクレジットカードがないという理由で、利用したい魅力的なサービスを諦めた経験があります。
解消法
クレジットカードについては、一枚も持っていないならとりあえず作っておくことを強くおすすめします。
ニート中に作ろうと思っても中々の無理ゲーですからね。年会費無料の会社で作れば、維持費などのデメリットは別にありませんし。
CMなどでお馴染みの「楽天カード」なら年会費無料なうえに、かなりポイント還元もお得です。
入会するだけで太めのポイントもゲットできるので、ニートになって後悔しないために作っておくのが正解だと思います。
年会費永年無料の楽天カード5.アパートやマンションが借りられない
同じようなもので、「引っ越したいけど家が借りられない」という問題も。
ニートになってから引っ越そうという人は少ないかもしれません。とはいえ一人暮らしをしていて、
- 家賃の安いところに移りたい
- 近所の騒音などトラブルがあって引っ越したい
というケースもあると思います。
そういう時には困りますよね、定職についていないとOKしてくれない不動産屋も多いんじゃないでしょうか。
引越しの対策
一応このポイントもできる対策はしておくべきです。
「安くて良いところがあれば引っ越しておく・実家に戻れるなら戻る」という選択肢も考えておきましょう。
ニートになるとただでさえ家賃は痛い出費ですからね。その他にも何か大きな不満があるのなら、ニートになる前に引っ越しを考えておくべきです。
6.再就職のハードルが上がる

ニートを経験すると再就職のハードルは上がると言えるでしょう。
当然ですが空白期間があると再就職する際に、
と突っ込まれますからね。もちろん僕も突っ込まれました。
これも企業の立場になってみると分かると思うんですけど、長い期間空白があればやっぱり心配しますよね。
- 心が弱いのかな?
- 何か問題があるのかな?
こう勘ぐるのは普通だと思います。
せっかく採用してもすぐ辞められると困りますし、問題を起こさない人を雇いたいのは当たり前です。
だからニート期間の長い空白がネックになって面接を落ちるケースはあるはずです。
またそれに加えて「そもそも労働意欲が湧かなくなる」という問題も出てきます。時間が経つほど仕事が嫌に感じてしまうんですね。
この2つの点から、ニート期間が長いほど再就職のハードルは上がると言えます。
再就職対策
このデメリットを解消するために、やはりあらかじめニート期間を決めておきましょう。
個人的には長くても三ヶ月くらいに設定しておくことをすすめます。それくらいの期間なら「仕事を探していた」でまだ通じるでしょう。
企業的にもそこまで悪いイメージはないはずです。失業手当が支給される期間も大体それくらいなのでちょうど良いんじゃないでしょうか。
ただしザックリと期間を決めておくだけでは、その後もダラダラ引き伸ばしてしまう可能性が高いです。
目的もなく引き延ばすと、
- 労働意欲が湧かない
- 思い切って面接を受けても落とされる
- ニートになんてならなければ良かった、もうダメだ……
こんな風に地獄を見ることになります
そこで、実際にニートになってからのスケジュールというのを立てておきましょう。
ニートになってからやっておくべき事についても別記事で紹介しています。参考にしてみてください。
後悔しないためにはとても大切なことです。

まとめ

繰り返しになりますが、個人的にはニートを経験する価値は有ると思います。
とはいえニートになるリスクが高いのもまた事実です。
「なりたいならみんなニートを経験してみようぜ!」なんて無責任なことを、この記事で伝えたいわけではありません。
というのがこの記事のテーマです。
選択できる道はいくらでもあります。だからぜひもう一度メリットとデメリットを踏まえて、よく検討してみてください。
その上でもしニートになる決断をするのであれば「ニートを経験して良かった」と思えるようにしっかり備えておきましょう。
ニートになりたい人がチェックするべき記事
最後にもう一つだけ。
ニートになって、最悪に後悔するパターンはお金のトラブルだと思います。
- 借金をする
- 親のすねをかじる
この2つが絡んでくると、地獄を見る可能性が出てきます。
言い換えれば生活するのに十分なお金さえあれば、とりあえず最悪の展開は回避可能です。
記事内でも紹介しましたがニートでもお金を稼ぐ方法っていくつかあります。副業的にも可能な物もあるので、仕事をやめる前に一度体験しておきましょう。
「お金が無くなってトラブルになる・本意ではない再就職を仕方なくする」という最悪の展開を防ぐ助けになるはずです。
