
いきなり完全に禁煙するのは勇気がいる事です。
そのため、
と考える人もいると思います。
しかし実際の所本数を減らしたり、軽いタバコに変えることは効果的なんでしょうか?
今回はその気になる疑問に迫っていきたいと思います。
禁煙するのに「タバコの本数を減らす作戦」は有効ではない

結論から言うと、残念ながら「少しずつタバコの本数を減らす作戦」はおすすめできません。
徐々に減らしていくことで、それに伴う多くのデメリットが出てくるからです。
こう思う気持ちもわかるんですが、実はかえって逆効果になる可能性が高いです。
というわけで少しずつ本数を減らすことによって生じるデメリットについて見てみましょう。
1.タバコの本数を減らしても煙の量は減らない?
たとえば1日に一箱吸っていたところを、頑張って10本に減らしたとします。
しかし本数を減らしても、
「たばこの煙を吸い込む量は変わらないor逆に増えてしまう」
という可能性が高いんです。
吸う頻度が減る分深く肺に入れようとしたり、最後の方まで吸うことに繋がってしまうんですね。
そのせいで体に入る有害物質は変わらないどころか、反対に増えてしまうケースが多いです。
健康面ではもちろんですが、ニコチンの依存度も以前より強くなるリスクがあります。
2.禁煙の離脱症状に常に苦しむ

タバコを我慢していると現れるのが「離脱症状」です。
禁煙の話になるとよく出てくるワードなので、聞いたことはあるんじゃないでしょうか。。
- たばこを吸いたいという欲求
- イライラ、焦燥感、不安感
- 集中力の低下
- 眠気や体のだるさ
離脱症状として現れるのはこのような症状ですね。
ただし初めのうちは頻繁に起こって辛いこの症状ですが、禁煙を継続していくことで少しずつ弱まって解消されるようになります。
しかし本数を減らすだけだと、この症状はなくなりません。
むしろ中途半端に減らすことで、この離脱症状に減煙中もずっと悩まされることになるんです。
これはとても辛いことです。普通に禁煙する方が間違いなく楽だと言えます。
3.タバコが以前より好きになってしまう?
「我慢した後のたばこの味は格別です」
僕も長い間タバコを吸っていたのでよく分かります。我慢した後のタバコって圧倒的に美味しく感じるんですよね。
禁煙してるわけでもないのに、美味しさを求めてあえてタバコを我慢していた事すらあるくらいですw
- 本数を減らして下手に我慢する
- たばこがその分美味しくなる
という流れのせいで、今まで以上に禁煙に踏み出しにくくなります。
タバコへの依存度も増えてしまいそうですね。
4.軽い気持ちで禁煙してしまう

本数を順調に減らせてくると、
なんて気持ちが出てきます。
しか禁煙ってそんな軽い気持ちで成功できるような甘いものではありません。以前記事にしたこともありますが、禁煙の成功に一番大切なのは強い動機づけです。
そのため、当然ですがかなりの確率で失敗します。
- 軽いノリで禁煙する
- 失敗する
という事を繰り返す内に、自然と禁煙の苦手意識が強くなってしまいます。
なんて思いが出てきて、心が折れてしまうんですね。
このように、「なんとなく減煙のノリで禁煙にチャレンジしてしまう」ということもデメリットの一つかもしれません。

5.減煙で満足してしまう
ある程度本数が減らせると、それだけで満足しがちです。
なんとなく健康になった気がして、「別に禁煙まではしなくてもいいかな!」という気持ちまで出てきてしまいます。
しかし先ほども紹介したように、本数を減らすことに健康面へのメリットはありません。
たくさん本数を吸っていた頃の方が罪悪感があって、真剣に体調のことを考える機会も多い分まだマシかもしれません。
タバコの本数を減らすだけで終わってしまうパターンというのは、けっこう多いと思います。
「軽いタバコに変える作戦」も禁煙には効果なし

じゃあ軽いタバコに変える作戦はどうでしょう?
これもやっぱりNGです。今までの内容を読んでもらっていれば、なんとなく想像はついたかもしれませんね。
ちなみに軽いタバコって、一般的には葉の量でタールやニコチンを調整しているわけではありません。
そうではなく、フィルター部分に細かい穴を開けることで薄めています。
経験がある人も多いと思いますが、軽いたばこって深く吸いがちになるんですよね。やっぱり物足りなく感じますから。
- 深く吸う
- ギリギリまで吸い切る
- いくらでも吸える=本数が増える
結局は本数を減らす作戦と同様、こういったことに繋がります。
その時は禁煙目的ではなかったですが、僕もタールを落としたことが何度かありました。
でもやっぱり吸う本数も増えたし、物足りないので「より深く・より長く」吸おうとしてましたね。
禁煙面でも、健康面においても意味はほとんどないでしょう。
まとめ

- まずタバコの本数を減らす
- 軽いたばこに変えてみる
以上の理由からこのような作戦はおすすめ出来ません。
残念ながら、禁煙においても健康面に関しても逆効果になる可能性の方が高いです。
という気持ちはわかるんですけどね。
タバコをやめたいのであれば腹を決めて、スパッと禁煙する方向で努力した方が良さそうです。
禁煙は簡単ではありませんが、しっかりと対策をして臨めば決して不可能なことではありません。
ラスボスに挑む勇者のごとく、バッチリ準備して成功させてやりましょう♪
