
タバコ休憩について快く思っていない人が増えています。
これは以前から言われていたことではありますが、昔よりも喫煙者が大幅に少なくなったこともあって、
という意見が表面化したのでしょう。
最近でもインターネットのニュースや、掲示板などでよく話題になっていますよね。
「タバコ休憩がずるい!不公平だ!」と言われないためには企業側の対応も大切ですが、一個人としての対応もカギになってくるはずです。
タバコ休憩はなぜずるいのか?
1.使いやすい
と言えば、よっぽどタイミングが悪くなければ大体許されます。
じゃあタバコを吸わない人が、
と言うとどうでしょう。
こんな反応が返ってくるかもしれません。
というかよっぽど自由な会社でない限り、けっこう確率は高いと思います。しかしどちらも「休憩」には変わりありませんよね。
そもそもタバコ休憩のついでにコーヒーを飲んだり、お菓子を食べる事だってできます。むしろコーヒーなんかはセットのようなものです。
それにも関わらずタバコ休憩以外は口に出しづらいのが現実です。非喫煙者は気分転換やリフレッシュがしにくいというわけですね。
2.相対的に非喫煙者の休憩時間が少なくなる

タバコ休憩をとる時間としては10分前後くらいでしょうか。
結局タバコ休憩をとる人ってその間、実質的な業務から離れることが出来るわけです。
完全に個人の作業ノルマだけの会社なら関係ありませんが、そうでなければ「休んだ分のしわ寄せ」が他の従業員にいくことになります。
相対的にみるとタバコ休憩をとる人は休憩時間が増え、タバコを吸わない人は休憩時間が減ることになるんですね。
もし三回タバコ休憩をとるなら吸わない人との差は一日30分にも広がります。これはたしかに不公平に思えますよね。
実際にマーケティング会社である「株式会社 ピアラ」ではこの事を不満とする意見がきっかけとなって、非喫煙者に対して年間最大6日の有給を与える制度を開始しました。
ちなみにこの制度はスモ休と名付けられています。以下ピアラの公式サイトより抜粋したものです。
喫煙者は通常の休憩時間以外にも1日数回業務を離れることがあり、非喫煙者との業務時間の差が問題ではないか?という従業員からの疑問の声がありました。
■新人事制度「スモ休」
平成29年9月1日より
1、目的
①従業員一人一人の体調管理に関する意識を高め、従業員の健康増進を図ること
②一部の喫煙者と非喫煙者の日中の労働時間の不平等感の解消を図ること
2、制度内容
非喫煙者(勤務時間内外を含む)に対し、1年間当たり6日分(1月当たり0.5日分)の特別有給を付与
株式会社ピアラ公式サイトより引用
こういう制度はまだ一部
本来ならばこのように、
- タバコ休憩を取らない従業員に有給を付与
- 全員に一日2回まで10分程度の小休憩を認める
といった対策を企業側が取るべきでしょう。
しかしピアラのように平等性を考えて独自の対策を行っている企業は、まだまだごく一部というのが現状です。
コストもかかりますし、世間に広く浸透するにはもう少し時間がかかりそうです。
ではそれまでの間、非喫煙者の人達から白い目で見られずにタバコ休憩を取る方法はないものでしょうか?
そのための工夫について考えてみましょう。
スマートにタバコ休憩を取るための工夫
「タバコ休憩をとって嫌われる人」
「タバコ休憩をとってもあまり気に触らない人」という格差は確実に存在します。
この違いに注目してみることが鍵となるはずです。
1.社内では積極的に動く

とにかく他の従業員より積極的に動くように心がけましょう。
- 昼の休憩時間なのに対応しないといけない案件が出てきた
- アクシデントで誰かが残業しないといけない
- 有名なクレーマーが出現
例えばこのように、みんなが嫌がる作業や雑用を率先して引き受けるのはおすすめです。
「タバコ休憩を取る」というマイナスを、「積極的に動く」というプラスで帳消しにしてしまおうという作戦です。
2.タバコ休憩を取るなら早く仕事をこなす
こちらも通じる部分があるかもしれません。
繰り返しになりますが、完全な個人のノルマや出来高でない限り「作業が進まない分他の従業員にしわ寄せ」がいくわけです。
最低でもタバコ休憩に使った時間を補えるレベルには、仕事の効率を上げる必要があると思いませんか?
だからタバコ休憩を取るためにはそもそも、「仕事ができる人間である」というのが大前提になります。
全然仕事ができない人間がタバコ休憩を取って嫌な顔をされるのは当たり前ですからね。
もし人より効率よく仕事をする自信がないのなら、周りの人より早く出社するという工夫もできます。
というのはおすすめしません。残業代なども関係しますからね。
もし工夫しても他の人より仕事が進まない……というのであれば、今はまだタバコ休憩をとっていいレベルではないということになります。
精進しましょう。
3.全力で空気を読め!
「このタイミングで休憩行っちゃうか……!?」
という空気の読めない人がたまにいると思います。まあこれはタバコ休憩だけに限らないかもしれませんが。
- めちゃくちゃ忙しい
- トラブルがあった
こういうケースでタバコ休憩に行くことがないようにしっかり空気を読みたいものです。全体的な空気はもちろんですが、各個人にも注意を払いましょう。
作業が詰まってイライラしている時に、
「一服してきま〜す♪」
なんて言われると滅したくなりますよねw
タバコ休憩を取ることによって、周りの人にもたらすメリットは一切ありません。
センサーを200%はたらかせて、神経質なくらい気を使う必要があると思います。
4.差し入れ作戦も有効

どんな時でも差し入れを心がけましょう。
特に女性というのはお菓子の差し入れなどを非常に喜んでくれます。そして社内の空気をコントロールする重要なポジションを担っているのもまた女性です。
こまめに差し入れするだけで、少なからずあなたの評価はプラスになるはずです。
どこか旅行に行った時などはもちろんなんですが、
- 残業続きで疲れている人に栄養ドリンクをそっと渡す
- 風邪気味の御方に葛根湯(漢方)を献上する
といったように、隙あらば差し入れをするチャンスをうかがっておきましょう。
たまにタバコ休憩の帰りに飲み物を買って差し入れる……なんていうのも効果的ですね♪
接客のプロになったつもりで相手のニーズを満たして、「気が利く人」というプラスのレッテルを貼ってもらえればこっちの物です。
5.臭いのケアは徹底すること
臭いのケアは必ず徹底しましょう。
当たり前のことだと思うかもしれませんが、意外とできていない人は多いです。タバコを吸っていると臭いにマヒして自分の臭いに気づきません。
タバコの臭いは自分で思っているより何倍も臭いと覚えておいてください。
- 吸った後には石鹸で手を洗う
- ガムやタブレットなどブレスケア用品による口臭ケア
- スプレーによる衣服の臭いケア
最低でもこのくらいは必要になります。
それでも臭いは0にならないどころか、かなり残っている状況ですが。
一度タバコをやめてみるとよく分かるんですが、本当にタバコの臭いというのは強烈です。絶対に臭いのケアは怠らないようにしてください。

6.休憩を促す
タバコ休憩以外にもある程度自由に休憩を取ることができる職場はあります。
しかし「何となく休憩を言い出しづらい」と思っている人は多いです。そういう場合にはタバコを吸わない人たちに積極的に休憩を促してあげましょう。
タバコを吸う人と協力して、
と作業を代わりに進めるなどすると、言われた方も休憩に行きやすいはずです。
職場がお店の場合なら暇になった時に、
- 私が見てるのでどうぞ休憩に行ってきてください♪
- もし忙しくなったら呼びますから
と声をかけることができますね。
合わせ技としてこのタイミングで、「ちょうど美味しいお菓子を持ってきてるんです」と差し入れでも出来たなら大したもんです。
ただしこの休憩を促すというテクニックも、必ず空気を読むことが大切になります。
大忙しの人に言ったところで、「そんな余裕はない!」と逆に噴火させること間違いなしです。
この声かけに関しては特に、ある程度立場が上の人には積極的に行ってもらいたいと思います。
7.タバコ休憩を取るペースに注意
やはり休憩をとる回数が多いと、その分周りに悪い印象を与えます。
毎日欠かさず二回も三回も行ってる人は要注意です。あなたが席を立った瞬間に、
なんて陰口をたたかれてるかもしれませんよ。
「タバコ休憩を取る回数に比例して、周りのボルテージは上がっていく」ことを覚えておいてください。
全くタバコ休憩に行かない日を作ったり、一日に行く回数を極力減らしたり……といったように意識してみると周りの反応も違うかもしれません。
8.とにかく感謝を忘れない
とにかく周囲への感謝を忘れないようにしましょう。
当たり前の顔をして、
なんてタバコ休憩を取るようではスマートじゃありません。
きっと「入社したての頃」や「若かった頃」なら、そんな休憩の取り方はしなかったんじゃないでしょうか。慣れというのは怖いですよね。
立場が下の人だろうと自分より若い相手だろうと、しっかり気遣いと感謝の気持ちを口に出すように心がけたいですね。
どう思っているかというのは自然と態度に出るものです。
もし感謝や気づかう気持ちが欠けているのなら、きっと周りの人にも伝わっていますよ。
まとめ

工夫次第で「タバコ休憩をとってあの人はずるい・不公平だ」と白い目で見られる可能性を減らすことはできると思います。
ぜひタバコ休憩をとるひとは、今回紹介した方法を実践してみてください。
……とはいえ、そこまで注意してもイイ顔をしない人はやっぱりいるかもしれませんけどね。笑
世の流れは完全に嫌煙です。
リゾート会社として有名な「星野リゾート」などは喫煙者の採用を一切していません。
これからもそういう企業は出てくるでしょうし、喫煙者が今以上に社会的に不利な立場になる事は間違いないはずです。
元愛煙家としてはタバコが好きな気持ちも分かるのですが、この機会に禁煙についても考えてみてはいかがでしょう。
